蕎麦の材料といえば、蕎麦粉。ですが、すべての蕎麦が蕎麦粉だけで作られているわけではありません。一般的に、蕎麦は蕎麦粉と小麦粉を混ぜて作られています。

蕎麦の風味や食感は、蕎麦粉の割合によって大きく変わります。一般的に、蕎麦粉の割合が多いほど蕎麦本来の風味や香りが強く、独特の食感になります。

蕎麦粉の割合による違い

  • 十割蕎麦: 蕎麦粉を100%使用した蕎麦で、蕎麦本来の風味を最も強く味わえます。ただし、蕎麦粉のみで作られているため、ややぼそぼそとした食感になることもあります。
  • 二八蕎麦: 蕎麦粉80%、小麦粉20%の割合で作られた蕎麦です。十割蕎麦に比べてコシが強く、食べやすいのが特徴です。蕎麦の風味と小麦粉の粘りが調和し、バランスの取れた味わいが楽しめます。

蕎麦の専門店では、上記のどちらかが使われていることが多いでしょう。しかし市販の蕎麦の中には、蕎麦粉よりも小麦粉の割合が多いものも珍しくありません。これらの蕎麦は小麦粉の割合が多い分、価格を抑え、大量生産に向いているという特徴があります。しかし、蕎麦本来の風味や食感が薄れてしまい、蕎麦本来の味を楽しむことは難しいのです。

樹庵では、樹庵の蕎麦は殻付きの玄そばを荒く挽いたものと、蕎麦のむき身を細かく挽いたものをブレンドしたこだわりの蕎麦粉を使用した二八蕎麦をお出ししています。小麦粉が多めの麺では決して楽しめない蕎麦ならではの風味を、専門店でぜひご堪能ください。